大塚研OGがキャリアデザイン入門で講演。学生へ強いメッセージを贈る。2025.716
2025年7月16日に大塚研OGの木村彩芳さん(現在、東京電力ホールディングス㈱経営戦略研究所)が、1セメスター配当科目のキャリアデザイン入門の授業にゲストスピーカーとして招かれ、主に1年生を対象とした講演を行いました。木村さんは2017年4月、建築・環境学部に入学後、大学院修士課程を修了し、2023年4月に東京電力㈱エナジーパートナーに入社し、2年間法人営業を経験した後、2025年7月1日より研究所配属となりました。また、現在は勤務の傍ら、本学大学院博士後期課程に社会人ドクター(大塚研究室)として在籍し、業務と博士研究の両立を図りつつ、日々研究と査読論文の執筆に励んでいます。
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講演は、自己紹介を兼ねて好物の「餃子とカレー」についてのプレゼンテーションから始まり、高校時代の部活動、そして不本意入学となった本学でのスタートへと話が展開されました。当初は建築を志すことはなかった自分が、いかに建築学に興味を持つようになったのか、「建築を使う側から考える」という独自の視点を交え、建築学の学び方を中心に説明されました。特に2年次の設計製図の課題となった戸建て住宅、美術館、サテライトキャンパスなどの制作作業の苦労話、座学である建築材料学の板書の写し方、給排水設備学教科書の使い方などの話も学生達には参考になったと思います。学生達はプレゼンテーションの巧みさに引き付けられ、興味深く聞き入っていました。成績優秀者でもあった木村さんの学生時代を垣間見えたように思いました。
この2年間は、法人営業において電気の契約、省エネ設備更新、カーボンニュートラルへの提案などの業務を通して、お客様の目線から、いかにお客様、そして社内業務の役に立てる仕事をするかを目指していました。
社会人生活と学生生活での重要な共通点として、話を聞くこと、相手のことを考えること、情報を集めることの3つの大切さを強調していました。最後に、学生達へ「スタート地点はどこでもよい」、「気になったことはやってみる」、「人とのつながりを大事に」との強いメッセージを贈り講演を結びました。講演終了も学生達からは多くに質問を受けていたことが印象に残りました。講義の感想を聞くと、「等身大の自分を表現できました。」と語っていました。教育に目覚めたのかもしれませんね。ご苦労様でした。今後も人とのコミュニケーションも大事に、益々の活躍を期待しています。
(文責 大塚雅之)
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