48th International Symposium CIB W062 (2023.8.29-8.31)
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の蔓延によって延期やオンライン開催を経て、昨年度からハイブリット開催となったCIBは、本年度はベルギーのルーヴェンでの開催となりました。
CIB(The International Council for Research and Innovation in Building and Construction)とは、建築・建設分野の研究とイノベーションのための国際協議会であり、建築・建設分野における研究とイノベーション活動の質と影響を向上させるために、国際交流と研究者間の情報交換を通じてパフォーマンスを向上させる建築・建設専門家の世界的ネットワークです。
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昨年度はオンラインでの参加でしたが、今年は、大塚先生と修士2年板橋芽美・井野勇斗、昨年度修士を卒業した木村彩芳が空気調和・衛生工学会の第25回 国際建築設備調査団の一員として、念願の現地参加となりました。今回は17か国から総数63名(オンライン参加を含む)参加者があり、全42件の発表論文が集まりました。
8月29、30日には各投稿者の発表があり、最終日のソーシャルプログラムでは、主催していただいたベルギー建築研究所(Build wise)の研究施設見学や立食パーティーなどがありました。同研究所ではレジオネラ属菌不活化装置や雨水ドレンシステムなどを見学し見識が広がりました。
またシンポジウム前後では、調査団ではルーヴェンの歴史的建築の見学、ブリッセルでは新築の環境省庁舎や旧税関・倉庫等をショールームやショップにコンバージョンさせた建物も見学しました。参加者は交流を深めるため結団式を行ったほか、学生達はアントワープ等へ建物見学に出向くなど発表以外にも様々な体験をすることができました。
今回は初海外かつ英語での研究発表と、昨年度のオンライン発表や日本の口頭発表とはまた一段と違う緊張感が感じられる場でした。一連の日程を通して、注文などの日常会話以外に、CIB参加者の方々とアカデミックな内容を英語で会話することで、自分の英語能力の甘さを再認識するきっかけとなりました。今回の経験を経て、海外の方とたくさん交流を持てるようにより一層精進したいと思います。
改めて、貴重な経験をさせていただいた大塚先生および、第25回国際建築設備調査団の皆様に心より感謝申し上げます。
以下に大塚研究室の発表者並びに題目を記載します。(〇は講演者)
〇板橋芽美・大塚雅之
(英)Study on Hand Washing for Preventing COVID-19 in Various Countries,
Regulatory Trends, and Issues
(和)COVID-19における諸外国の手指洗浄に関する研究及び基準動向と課題
〇井野勇斗・大塚雅之・木村彩芳・牧道太郎
(英)Current Circumstances and Issues Surrounding Disposable Underwear
Crushing/Disposal Systems to be Installed at Care and Nursing Homes
(和)介護施設等に設置する紙オムツ破砕処理システムの現状と課題
〇木村彩芳・大塚雅之
(英)Trends in Studies, and Reviews Thereof, in Relation to Droplets on and around Toilets
that Can Cause Infections
(和)感染症を引き起こす可能性のあるトイレの飛沫に関する研究の動向とそのレビュー