給排水衛生設備の省資源・省エネルギー
国内外で節水形大便器が普及しており、JISでは洗浄水量8.5L以下をⅠ形、6.5L以下をⅡ形と定義しています。洗浄水量の削減に伴う排水横管内での搬送性能の低下の懸念(詰まり・汚物停滞)について、適正な配管設計を行うための搬送性能のシミュレーション手法(設計支援ツール)の開発と搬送性能を把握し、計画・設計のためのデータを収集しています。
住宅内での給湯消費エネルギーは、住戸全体のエネルギー消費量の30~40%と指摘されています。省エネルギーに配慮した潜熱回収型ガス給湯機のドレン排水処理、湯・ガスの無駄を省いた節水・節湯型水栓(水優先吐水型)の開発と性能評価などを実施してきており、学協会の議論を経てそれら技術の普及に役立っています。最近は、ZEBに対し、建物使用水量を削減したZWB(ゼロ・ウォータービル)の計画・評価手法にも着手しています。
世界各国の大便器洗浄水量
搬送性能実験(シミュレーション手法)
- (1)排水初期
- (2)排水中期
- (3)排水後期
- 搬送性能実験
- 節湯水栓洗浄実験