建築設備のリニューアルと再生技術
長寿命化対応としてSI住宅の専用排水横枝管システムの開発と排水性能検証をとおし、実際の高層・超高層集合住宅の設計へも適用させています。また、既存建物の水まわりの改修技術として、メインストックとなる1960年代に建設された高層集合住宅の浴槽・洗濯系統の既存雑排水管の改修工法を開発し、性能検証を行いストック改修の手段として提案しています。また、高齢者介護のために住宅内のベッドサイドにトイレを設置する際に従来のポータブルトイレに代わり、小口径の排水管で圧送排水できる介護用ベッドサイドトイレを衛生陶器メーカーと共同開発し、実用化に向けての性能試験も実施しています。また、オフィスにおけるコンバージョン(用途変更)に伴う水まわりの増設に対し、圧送排水システムと重力式排水システムを併用したハイブリット排水システムを提案し、そのバリエーションを検討するとともに、実建物を用いて性能検証も実施し有効性を確認しています。
SI集合住宅の概念図
SI住宅排水横枝管システムの概念図
SI集合住宅の概念図
- 改修前
- 改修後
- 改修前
- 改修後
事例:UR都市再生機構・洋光台団地 改修計画、隈研吾
浴室系統排水設備の改修前後イメージ
- 改修前(間接排水)
- 改修後(直接排水)
オフィスコンバージョン概念図
- 横引き配管の構成
- ポンプ設置例
小規模なオフィスへの圧送排水システムの適用
円内:重力排水範囲,円外;圧送排水範
- コンバージョン前(オフィス)
- コンバージョン後(賃貸住宅)
大規模なオフィスへの適用事例
- 圧送ポンプ(増設)
- 水まわり増設ゾーン
- 既存水まわりスペース
- コンバージョン前(オフィス)
- コンバージョン後(クリニック))